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:一に「計一」。[[すろん|数論]]師、因中有果を計す。因果不異の故に計一と名く。 | :一に「計一」。[[すろん|数論]]師、因中有果を計す。因果不異の故に計一と名く。 | ||
:二に「計異」。[[かつろん|勝論]]師、因中無果を計す。因果不同の故に計異と名く。 | :二に「計異」。[[かつろん|勝論]]師、因中無果を計す。因果不同の故に計異と名く。 | ||
− | : | + | :三に「計亦一亦異」。[[ろくしゃば|勒娑婆]]論師、因中有果を計し亦た因中無果を計す。有無変計する故に亦一亦異と名く。 |
− | : | + | :四に「計非一非異」。[[にけんし|尼犍子]]、因果亦是一に非ず亦是異に非ずと計す。故に非一非異と名く。〔華厳経疏3〕 |
また、[[ぼんぶ|凡夫]]の[[じょうらくがじょう|常楽我浄]]の四[[てんどう|顛倒]]を四見という。 | また、[[ぼんぶ|凡夫]]の[[じょうらくがじょう|常楽我浄]]の四[[てんどう|顛倒]]を四見という。 |
2005年1月18日 (火) 10:22時点における最新版
四見
「慧」の心所としての「見」。広く認識作用のことをいい、真理を見るという修行法としての意味もある。この「見」を4つに分けた言葉。
智度論の四見
- 復四種の見あり。世間常と世間無常と、世間亦常亦無常と、世間亦非常亦非無常となり。我及び世間の有辺無辺も亦た是の如し。〔智度論7〕