「にゅうめつ」の版間の差分
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− | '''入滅'''(にゅうめつ)の「滅」とは、滅度(めつど)・寂滅(じゃくめつ)ともいい、[[サンスクリット]]語の「nirvaaNa」(निर्वाण)であり、[[ぼんのう|煩悩]]の炎が吹き消えた状態、宗教的解放を意味する[[げだつ|解脱]](げだつ)のことである。「[[ねはん|涅槃]](ねはん)」「泥洹(ないおん)」などとも音写される。また、老荘思想の重要概念語「無為」と訳されることもある。よって「入滅」とは、そのような境地に入ることをいう。 | + | =入滅= |
+ | '''入滅'''(にゅうめつ)の「滅」とは、滅度(めつど)・寂滅(じゃくめつ)ともいい、[[サンスクリット]]語の「nirvaaNa」(निर्वाण)であり、[[ぼんのう|煩悩]]の炎が吹き消えた状態、宗教的解放を意味する[[げだつ|解脱]](げだつ)のことである。「[[ねはん|涅槃]](ねはん)」「泥洹(ないおん)」などとも音写される。また、老荘思想の重要概念語「無為」と訳されることもある。よって「入滅」とは、そのような境地に入ることをいう。 | ||
− | ただし、完全な解脱は肉体の完全な消滅、つまり「死」によって完結するから、「入滅」とは、宗教的に目覚めた人が死ぬことをも意味する。 | + | *ただし、完全な解脱は肉体の完全な消滅、つまり「死」によって完結するから、「入滅」とは、宗教的に目覚めた人が死ぬことをも意味する。 |
2008年1月14日 (月) 19:33時点における版
入滅
入滅(にゅうめつ)の「滅」とは、滅度(めつど)・寂滅(じゃくめつ)ともいい、サンスクリット語の「nirvaaNa」(निर्वाण)であり、煩悩の炎が吹き消えた状態、宗教的解放を意味する解脱(げだつ)のことである。「涅槃(ねはん)」「泥洹(ないおん)」などとも音写される。また、老荘思想の重要概念語「無為」と訳されることもある。よって「入滅」とは、そのような境地に入ることをいう。
- ただし、完全な解脱は肉体の完全な消滅、つまり「死」によって完結するから、「入滅」とは、宗教的に目覚めた人が死ぬことをも意味する。