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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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原語の漢訳である。音写語は[[さんまい|三昧]]。
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 原語の漢訳である。音写語は[[さんまい|三昧]]。
  
心を一処に定止して、散ることなく乱れることがないのを'''定'''という。
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 心を一処に定止して、散ることなく乱れることがないのを'''定'''という。
 
この'''定'''という心性の作用に2つある。
 
この'''定'''という心性の作用に2つある。
  
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# '''修得の禅定''' [[しっかい|色界]]・[[むしっかい|無色界]]の心の作用であって、勤行修得して得ることができる作用。
  
[[かい|戒]]・定・[[え|慧]]」の[[さんがく|三学]]の一つであり、この場合は広く修行全般のこと。
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===sattva सत्त्व(skt)===
[[うじょう|有情]]のこと。『[[くしゃろん|倶舎論]]』に出てくる。
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===indriya इन्द्रिय(skt.)===
 
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[[ゆいまきょう|維摩経]]』などに出てくる。
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===こころ===
 
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「有情」というときの「情」
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 「有情」というときの「情」

2008年1月14日 (月) 19:56時点における版

samaadhi समाधि(skt)

 原語の漢訳である。音写語は三昧

 心を一処に定止して、散ることなく乱れることがないのをという。 このという心性の作用に2つある。

  1. 生得の散定 欲界にある有情にも、生まれながらに心と相応して起こるもので、対する認識作用の相手()に専心する作用。我々がゲームなどに一心不乱になるとかいう状態のことを指す。
  1. 修得の禅定 色界無色界の心の作用であって、勤行修得して得ることができる作用。

 「・定・」の三学の一つであり、この場合は広く修行全般のこと。


sattva सत्त्व(skt)

 有情のこと。『倶舎論』に出てくる。

indriya इन्द्रिय(skt.)

 と同意。機官。それも認識の機官。
 『維摩経』などに出てくる。

こころ

 「有情」というときの「情」