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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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(阿毘跋致)
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 修行者が一定の階位に達すると、二度と欲に染まったり、迷いに苦しめられる状態に後退することのなくなった堅固な心の状態を説明する。<br>
 
 修行者が一定の階位に達すると、二度と欲に染まったり、迷いに苦しめられる状態に後退することのなくなった堅固な心の状態を説明する。<br>
 
 将来、[[ぶっだ|仏陀]]となることが約束されて、決して迷いの世界に退転することがない[[ぼさつ|菩薩]]の心のあり方を指す。
 
 将来、[[ぶっだ|仏陀]]となることが約束されて、決して迷いの世界に退転することがない[[ぼさつ|菩薩]]の心のあり方を指す。
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 菩薩の階位([[ごじゅうにい|五十二位]])では、十住のうちの第七住を「不退位」と称するが、不退を得る位については経論や宗派によって説が異なる。「不退地」というのも同じ意味である。

2009年7月7日 (火) 01:34時点における版

阿毘跋致

avinivartaniiya, avaivartika に相当する音写
阿[革+卑]跋致、阿惟越致などとも音写され、「不退転」「無退」などと漢訳される。

 原語は「退転しない」「退歩しない」という意味。

 修行者が一定の階位に達すると、二度と欲に染まったり、迷いに苦しめられる状態に後退することのなくなった堅固な心の状態を説明する。
 将来、仏陀となることが約束されて、決して迷いの世界に退転することがない菩薩の心のあり方を指す。

 菩薩の階位(五十二位)では、十住のうちの第七住を「不退位」と称するが、不退を得る位については経論や宗派によって説が異なる。「不退地」というのも同じ意味である。