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− | + | 人間三業の過(とが)は、冥路に苦聚多し 〔[[じゅうじゅうしんろん|十住心論]](1)〕 | |
− | + | 如説而修行といふは、身・口・意の三業を懺悔するなり 〔法華百座(3.12)〕 | |
− | + | 三業を静めてこの経を読誦候ふべし 〔太平記 20〕 | |
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2017年5月11日 (木) 01:55時点における版
三業
一切の業(ごう)(karman 行為)を、3種に類別したもの。
「身業」(kāya-karman 身体的行為)、「口業」(vāk-karman 言語表現)、「意業」(manas-karman 心意作用)の3種の行為をさす〔倶舎論13(など)〕。ただし、類別の基準により「善業」「悪業」「無記業」をさす場合〔倶舎論(17)〕、「福業」「非福業」「不動業」をさす場合〔倶舎論(15)〕等々、多義がある。
人間三業の過(とが)は、冥路に苦聚多し 〔十住心論(1)〕
如説而修行といふは、身・口・意の三業を懺悔するなり 〔法華百座(3.12)〕
三業を静めてこの経を読誦候ふべし 〔太平記 20〕
山号
寺院を修飾する語のひとつ。「○○山」という山の名を付けて、その寺院のポリシーを示すもの。
おそらく寺院が元来山中に建てられたことから、山の名を付けたものだと考えられる。一般には、仏教に何らかの縁のある名前をつけており、実在の山の名を付けることは少ない。