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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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(大方広如来蔵経)
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 金剛慧菩薩の問いに対してすべての衆生に常恒不変の如来蔵があることが9種の譬喩によって説かれる。内容から見て[[にょらいぞう|如来蔵]]を説く経論の中でも最古層に属し、また現存はしないが西晋の[[ほうこ|法炬]]による訳(290~312頃)が初訳であると伝えられているので、3世紀前半には成立していたものと推定される。<br>
 
 金剛慧菩薩の問いに対してすべての衆生に常恒不変の如来蔵があることが9種の譬喩によって説かれる。内容から見て[[にょらいぞう|如来蔵]]を説く経論の中でも最古層に属し、また現存はしないが西晋の[[ほうこ|法炬]]による訳(290~312頃)が初訳であると伝えられているので、3世紀前半には成立していたものと推定される。<br>
 梵文の究竟一乗宝性論(ラトナ・ゴートラ・ヴィパーガ Ratna-gotra-vibhāga)にタターガタ・ガルバ・スートラ Tathāgata-garbha-sūtra の名で引用が見える。
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 梵文の『[[ほうしょうろん|究竟一乗宝性論]]』(ラトナ・ゴートラ・ヴィパーガ Ratna-gotra-vibhāga)にタターガタ・ガルバ・スートラ Tathāgata-garbha-sūtra の名で引用が見える。
  
 
* 大正 巻16
 
* 大正 巻16

2017年5月26日 (金) 04:34時点における版

大方広如来蔵経

1巻。略して『如来蔵経』という。
 唐の不空の訳。異訳に東晋の仏陀跋陀羅の訳(元煕2 420)の『大方等如来蔵経』(1巻)があり、チベット訳もある。

 金剛慧菩薩の問いに対してすべての衆生に常恒不変の如来蔵があることが9種の譬喩によって説かれる。内容から見て如来蔵を説く経論の中でも最古層に属し、また現存はしないが西晋の法炬による訳(290~312頃)が初訳であると伝えられているので、3世紀前半には成立していたものと推定される。
 梵文の『究竟一乗宝性論』(ラトナ・ゴートラ・ヴィパーガ Ratna-gotra-vibhāga)にタターガタ・ガルバ・スートラ Tathāgata-garbha-sūtra の名で引用が見える。

  • 大正 巻16