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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(波羅蜜)
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[[サンスクリット]]語のpaaramitaa पारमिता の音写。「波羅蜜多(はらみた)」とも音写する。
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[[サンスクリット]]語の<big>pāramitā</big> पारमिता の音写。「波羅蜜多(はらみた)」とも音写する。
  
[[ぼさつ|菩薩]]の基本的な実践徳目で、通常6種([[ろくはらみつ|六波羅蜜]])あるいは10種([[じっぱらみつ|十波羅蜜]])を数える。<br>
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 [[ぼさつ|菩薩]]の基本的な実践徳目で、通常6種([[ろくはらみつ|六波羅蜜]])あるいは10種([[じっぱらみつ|十波羅蜜]])を数える。<br>
中国や日本の伝統的な解釈では、これをpaaram([[ひがん|彼岸]]に)+ita(到った)という過去分詞の女性形と読み、彼岸(悟り)に到る行と解するのが通例である。「度(ど)」「到(とう)彼岸」などの訳語や、チベット語訳のpha rol tu phyin pa(彼岸に到った)もまたこの解釈からきている。
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 中国や日本の伝統的な解釈では、これをpāram([[ひがん|彼岸]]に)+ita(到った)という過去分詞の女性形と読み、彼岸(悟り)に到る行と解するのが通例である。「度(ど)」「到(とう)彼岸」などの訳語や、チベット語訳のpha rol tu phyin pa(彼岸に到った)もまたこの解釈からきている。
  
paaramitaaについては異説があり、言語学的に支持されているのは、「paarami」(<parama最高の)+「taa」(状態)と分解する説で、「究極最高であること」「完成態」と考えるべきであろう。
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* pāramitaaについては異説があり、言語学的に支持されているのは、「pārami」(<parama最高の)+「tā」(状態)と分解する説で、「究極最高であること」「完成態」と考えるべきであろう。

2017年8月14日 (月) 19:20時点における版

波羅蜜

サンスクリット語のpāramitā पारमिता の音写。「波羅蜜多(はらみた)」とも音写する。

 菩薩の基本的な実践徳目で、通常6種(六波羅蜜)あるいは10種(十波羅蜜)を数える。
 中国や日本の伝統的な解釈では、これをpāram(彼岸に)+ita(到った)という過去分詞の女性形と読み、彼岸(悟り)に到る行と解するのが通例である。「度(ど)」「到(とう)彼岸」などの訳語や、チベット語訳のpha rol tu phyin pa(彼岸に到った)もまたこの解釈からきている。

  • pāramitaaについては異説があり、言語学的に支持されているのは、「pārami」(<parama最高の)+「tā」(状態)と分解する説で、「究極最高であること」「完成態」と考えるべきであろう。