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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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 [[じひ|慈悲]]の'''悲'''ではあるが、「慈」は初期から経典に頻出するにもかかわらず、「悲」は後期にならないと出てこない。この点を注目する必要がある。
  
 
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2019年7月31日 (水) 09:38時点における版

 慈悲ではあるが、「慈」は初期から経典に頻出するにもかかわらず、「悲」は後期にならないと出てこない。この点を注目する必要がある。

karuṇā

 慈悲、あわれみ。同情。あわれむ。〔倶舎論vol.29 〕

  • karuṇa (adj.)  tender; pathetic; pitiable.

      (m)   pity; compassion; pathetic sentiment, grief, sorrow.

  • karuṇā (f)   compassion, pity, tenderness.

avihiṃsā

 『十地経』には無悩害(avihiṃsā)とあるところを、『十住毘婆沙論』では「」と漢訳している。

「悲」とは、衆生に於いて憐愍し救護す。是のは漸漸に増長して大悲と成る。有る人言わく、菩薩の心に在るを名づけてと為し、悲の衆生に及ぶを名づけて大悲と為す、と。    〔十住毘婆沙論〕