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+ | 釈迦生存中には悟っていなかったので、結集の口述ができない立場にあったが、もっとも多く聞いていたので、急遽、[[まかかしょう|摩訶迦葉]]が指導を続け、その疲れで寝具に倒れこむときに忽然と悟ったので、経典結集に間に合ったという。 | ||
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+ | *[[までんち|末田地]] | ||
+ | *[[しょうなかしゅう|商那和修]] |
2025年1月24日 (金) 11:50時点における最新版
阿難
Ānanda、आनन्द (skt.)は、釈迦の従兄弟で、十大弟子の一人で「多聞第一」と言われている。「阿難陀」とも書くことがある。
提婆達多の実弟。
『無量寿経』サンスクリット本では、「āyuṣmat」つまり「若き人」と呼ばれている。これは、「長老(sthavira)」に対するものである。
出家後、釈迦に常に近侍し、身の回りの世話も行っていた。そのため教説を最もよく記憶していたので、第1回の経典結集のときには経を口述した。
釈迦生存中には悟っていなかったので、結集の口述ができない立場にあったが、もっとも多く聞いていたので、急遽、摩訶迦葉が指導を続け、その疲れで寝具に倒れこむときに忽然と悟ったので、経典結集に間に合ったという。