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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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(阿閦仏)
 
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アクショービャ(aSkobhya)。[[だいじょうぶっきょう|大乗仏教]]の[[にょらい|如来]]の名。サンスクリット語の音写で、正しくは阿閦婆あるいは阿閦鞞また無動、無瞋恚(むしんに)と訳される。
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アクショービャ(Akşobhya)。[[だいじょうぶっきょう|大乗仏教]]の[[にょらい|如来]]の名。サンスクリット語の音写で、正しくは阿閦婆あるいは阿閦鞞また無動、無瞋恚(むしんに)と訳される。
  
 昔、この[[しゃば|娑婆]]世界を去るはるか東方に、阿比羅提(あひらだい、アビラティ、abhirati)と名づける[[じょうど|浄土]]があり、そこに出現した[[だいにちにょらい|大日如来]]の教えを受けて、怒りを断じて悟りを得ようとの願いをおこし、長年にわたり功徳を積んだ結果、ついに成仏したのが阿閦仏で、いまもその浄土で説法していると『阿閦国経』に説かれている。
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 昔、この[[しゃば|娑婆]]世界を去るはるか東方に、阿比羅提(あひらだい、アビラティ、Abhirati)と名づける[[じょうど|浄土]]があり、そこに出現した[[だいにちにょらい|大日如来]]の教えを受けて、怒りを断じて悟りを得ようとの願いをおこし、長年にわたり功徳を積んだ結果、ついに成仏したのが阿閦仏で、いまもその浄土で説法していると『阿閦国経』に説かれている。
  
 
 インドにおいて阿閦仏の信仰は、西方の[[あみだ|阿弥陀]]仏の信仰よりも古くから行われていたが、弥陀信仰が盛んになるに及んで衰えてしまった。
 
 インドにおいて阿閦仏の信仰は、西方の[[あみだ|阿弥陀]]仏の信仰よりも古くから行われていたが、弥陀信仰が盛んになるに及んで衰えてしまった。

2017年1月6日 (金) 06:32時点における最新版

阿閦仏

アクショービャ(Akşobhya)。大乗仏教如来の名。サンスクリット語の音写で、正しくは阿閦婆あるいは阿閦鞞また無動、無瞋恚(むしんに)と訳される。

 昔、この娑婆世界を去るはるか東方に、阿比羅提(あひらだい、アビラティ、Abhirati)と名づける浄土があり、そこに出現した大日如来の教えを受けて、怒りを断じて悟りを得ようとの願いをおこし、長年にわたり功徳を積んだ結果、ついに成仏したのが阿閦仏で、いまもその浄土で説法していると『阿閦国経』に説かれている。

 インドにおいて阿閦仏の信仰は、西方の阿弥陀仏の信仰よりも古くから行われていたが、弥陀信仰が盛んになるに及んで衰えてしまった。