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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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 修行によって得た境地を失って、より低い境地に転落すること。転じて、[[しょうじん|精進]]を怠りなまけること。
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 修行によって得た境地を失って、より低い境地に転落すること。転じて、[[しょうじん|精進]]を怠りなまけること。その反対が「不退転」「[[ふたい|不退]]」である。なお、さらに転じて、一般に衰退すること、特に家がおちぶれて転居することを意味する。
  
 その反対が「不退転」「[[ふたい|不退]]」である。
 
  
 なお、さらに転じて、一般に衰退すること、特に家がおちぶれて転居することを意味する。
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:; 念仏申さんごとに、罪をほろぼさんと信ぜんは、すでにわれと罪を消して、往生せんとはげむにてこそ候ふなれ。もししからば、一生のあひだおもひとおもふこと、みな生死のきづなにあらざることなければ、いのち尽きんまで念仏退転せずして往生すべし。    〔[[たんにしょう|歎異抄]] p.846〕
 
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念仏申さんごとに、罪をほろぼさんと信ぜんは、すでにわれと罪を消して、往生せんとはげむにてこそ候ふなれ。もししからば、一生のあひだおもひとおもふこと、みな生死のきづなにあらざることなければ、いのち尽きんまで念仏退転せずして往生すべし。    〔[[たんにしょう|歎異抄]] p.846〕
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2022年5月29日 (日) 15:27時点における最新版

退転

 修行によって得た境地を失って、より低い境地に転落すること。転じて、精進を怠りなまけること。その反対が「不退転」「不退」である。なお、さらに転じて、一般に衰退すること、特に家がおちぶれて転居することを意味する。


 念仏申さんごとに、罪をほろぼさんと信ぜんは、すでにわれと罪を消して、往生せんとはげむにてこそ候ふなれ。もししからば、一生のあひだおもひとおもふこと、みな生死のきづなにあらざることなければ、いのち尽きんまで念仏退転せずして往生すべし。    〔歎異抄 p.846〕