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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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(能依)
 
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<big>āśrita</big> (S)
 
<big>āśrita</big> (S)
  
 よるもの。よる主体となるもの。それに対して、よられるもの、よられる[[かくたい|客体]]となるものを[[しょえ|所依]]という。たとえば、こころ([[しん|心]]・[[しんじょ|心所]])が感覚器官([[こん|根]])のよって生じる場合、心心所を能依、根を所依という。あるいは4つの元素(地・水・火・風の四大種)から物質(造色)が造られる場合、造色を能依、四大種を所依という。
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 よるもの。よる主体となるもの。それに対して、よられるもの、よられる[[きゃく|]]体となるものを[[しょえ|所依]]という。<br>
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 たとえば、こころ([[しん|心]]・[[しんじょ|心所]])が感覚器官([[こん|根]])のよって生じる場合、心心所を能依、根を所依という。あるいは4つの元素(地・水・火・風の四大種)から物質(造色)が造られる場合、造色を能依、四大種を所依という。
  
; 言所依者、謂、有根身。段食於彼、能為資益。言能依者、謂、心心所。触食於彼、能為資益。〔『倶舎』10、T29-55c〕
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 言所依者、謂、有根身。段食於彼、能為資益。言能依者、謂、心心所。触食於彼、能為資益。〔『倶舎』10、T29-55c〕
  
; 能依所依相属相者、大種為所依、造色是能依。〔『瑜伽』54、T30-597b〕
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 能依所依相属相者、大種為所依、造色是能依。〔『瑜伽』54、T30-597b〕

2019年11月12日 (火) 09:33時点における最新版

能依

āśrita (S)

 よるもの。よる主体となるもの。それに対して、よられるもの、よられる体となるものを所依という。
 たとえば、こころ(心所)が感覚器官()のよって生じる場合、心心所を能依、根を所依という。あるいは4つの元素(地・水・火・風の四大種)から物質(造色)が造られる場合、造色を能依、四大種を所依という。

 言所依者、謂、有根身。段食於彼、能為資益。言能依者、謂、心心所。触食於彼、能為資益。〔『倶舎』10、T29-55c〕
 能依所依相属相者、大種為所依、造色是能依。〔『瑜伽』54、T30-597b〕