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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(ページの作成:「=大煩悩地法=  一切の煩悩心と相伴う心所を言う。六つあり。 # # 放逸 # 懈怠 # 不信...」)
 
(大煩悩地法)
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=大煩悩地法=
 
=大煩悩地法=
 一切の煩悩心と相伴う心所を言う。六つあり。
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 〈倶舎〉で説く、細かい心作用(心所)の5つの分類の中の一類で、あらゆる汚れた心(染汚心)とともに働く心所をいう。これを『婆沙論』では
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# 不信
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# 懈怠
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# 放逸
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# 掉挙
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# 無明
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# 忘念
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# 不正知
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# 心乱
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# 非理作意
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# 邪勝解
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の10が説かれている。〔毘婆沙論42、T27.0220a〕<br>
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 しかし、『倶舎論』ではこれを内容的にまとめて
 
# [[ち|痴]]
 
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# [[こんちん|昏沈]]
 
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# [[じょうこ|掉挙]]
 
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としている。〔倶舎論29、T29.0019c〕

2023年2月17日 (金) 15:57時点における版

大煩悩地法

 〈倶舎〉で説く、細かい心作用(心所)の5つの分類の中の一類で、あらゆる汚れた心(染汚心)とともに働く心所をいう。これを『婆沙論』では

  1. 不信
  2. 懈怠
  3. 放逸
  4. 掉挙
  5. 無明
  6. 忘念
  7. 不正知
  8. 心乱
  9. 非理作意
  10. 邪勝解

の10が説かれている。〔毘婆沙論42、T27.0220a〕
 しかし、『倶舎論』ではこれを内容的にまとめて

  1. 放逸
  2. 懈怠
  3. 不信
  4. 昏沈
  5. 掉挙

としている。〔倶舎論29、T29.0019c〕