「わじょう」の版間の差分
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+ | 和尚(おしょう)、和闍(わじゃ)と同様に、サンスクリット語「upaadhyaaya」の音写語である。 | ||
− | + | もとの意味は、[[しゅっけ|出家]][[じゅかい|受戒]](じゅかい)した[[そうりょ|僧]]が、日常親しく教えを受ける教師のことである。『''十誦律'' 』では、受戒の師を指している。日本では,天平宝字2([[758年]])、戒師として渡来した[[がんじん|鑑真]](がんじん)に対して「大和尚」の官位が授与された。<br> | |
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* 和上(わじょう) 律宗・浄土真宗(司教に対してのみ) | * 和上(わじょう) 律宗・浄土真宗(司教に対してのみ) | ||
* 和尚(わじょう) 法相宗(ほっそうしゅう)・真言宗など | * 和尚(わじょう) 法相宗(ほっそうしゅう)・真言宗など | ||
* 和尚(かしょう) 華厳宗(けごんしゅう)・天台宗など | * 和尚(かしょう) 華厳宗(けごんしゅう)・天台宗など | ||
* 和尚(おしょう) 禅宗・浄土宗など | * 和尚(おしょう) 禅宗・浄土宗など |
2008年1月14日 (月) 19:19時点における最新版
和上
和尚(おしょう)、和闍(わじゃ)と同様に、サンスクリット語「upaadhyaaya」の音写語である。
もとの意味は、出家受戒(じゅかい)した僧が、日常親しく教えを受ける教師のことである。『十誦律 』では、受戒の師を指している。日本では,天平宝字2(758年)、戒師として渡来した鑑真(がんじん)に対して「大和尚」の官位が授与された。
その後、広く高僧の尊称として使われ、さらに住職以上の僧侶を呼ぶ呼びかけの言葉となった。
宗派により書き方・読み方が異なる。
- 和上(わじょう) 律宗・浄土真宗(司教に対してのみ)
- 和尚(わじょう) 法相宗(ほっそうしゅう)・真言宗など
- 和尚(かしょう) 華厳宗(けごんしゅう)・天台宗など
- 和尚(おしょう) 禅宗・浄土宗など