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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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概念としてはサンスクリット語avataaraに相当するが、用例はまだ確かめられていない。
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 「権」は、仮の意で、[[ぶつ|仏]]や[[ぼさつ|菩薩]]が[[しゅじょう|衆生]]を救済するために、この世にさまざまな姿をとって現れること、またその現れた仮の姿をいう。
 
 「権」は、仮の意で、[[ぶつ|仏]]や[[ぼさつ|菩薩]]が[[しゅじょう|衆生]]を救済するために、この世にさまざまな姿をとって現れること、またその現れた仮の姿をいう。

2023年10月18日 (水) 16:48時点における版

権化

概念としてはサンスクリット語avatāraに相当するが、用例はまだ確かめられていない。

 「権」は、仮の意で、菩薩衆生を救済するために、この世にさまざまな姿をとって現れること、またその現れた仮の姿をいう。

 「応現(おうげん)」「化現」「示現」「権現」などともいい、法身・報身(ほうじん)・応身(おうじん)の三身のなかでは、応身(化身)としての働き、また応身(化身)そのものをいう。

 ヒンドゥー教では、ヴィシュヌ神が魚・亀・野猪・人獅子・矮人・パラシュラーマ・ラーマ・クリシュナ・ブッダ・カルキという10のアヴァターラ(権化・化身)をあらわしてすべての時代の人々を救済すると説かれる。仏教では観世音菩薩が有名で、『法華経』(普門品)では、観世音菩薩が33の姿(三十三身)に化身して衆生救済に努めると説く。

 なお、キリスト教では、権化に対比されるものとして受肉(incarnation)の思想がある。