「にち」の版間の差分
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
(→二智) |
|||
1行目: | 1行目: | ||
=二智= | =二智= | ||
− | ; | + | ;1.[[にょりち|如理智]]: 佛・菩薩の[[しんたい|真諦]]の[[り|理]]に如(カナ)う実智。あるいは[[こんぽんち|根本智]]、[[むふんべっち|無分別智]]、正体智、[[しんち|真智]]、実智ともいう。 |
− | ; | + | ;2.[[にょりょうち|如量智]]: 佛・菩薩の[[ぞくたい|俗諦]]の事量に如う智である。あるいは[[ごとくち|後得智]]、[[うふんべっち|有分別智]]、[[ぞくち|俗智]]、[[へんち|徧智]]ともいう。 |
此の二智に二種の相有り。一は[[むちゃく|無著]]、二は[[むげ|無礙]]なり。無著と言うは衆生界の自性清浄を見て、名づけて無著と為す。是れ如理智の相なり。無礙とは、能く無量無辺界に通達す、故に是れを無礙と名づく。是れ如量智の相なり。 〔仏性論3〕 | 此の二智に二種の相有り。一は[[むちゃく|無著]]、二は[[むげ|無礙]]なり。無著と言うは衆生界の自性清浄を見て、名づけて無著と為す。是れ如理智の相なり。無礙とは、能く無量無辺界に通達す、故に是れを無礙と名づく。是れ如量智の相なり。 〔仏性論3〕 |
2023年11月16日 (木) 14:43時点における最新版
二智
- 1.如理智
- 佛・菩薩の真諦の理に如(カナ)う実智。あるいは根本智、無分別智、正体智、真智、実智ともいう。
- 2.如量智
- 佛・菩薩の俗諦の事量に如う智である。あるいは後得智、有分別智、俗智、徧智ともいう。
此の二智に二種の相有り。一は無著、二は無礙なり。無著と言うは衆生界の自性清浄を見て、名づけて無著と為す。是れ如理智の相なり。無礙とは、能く無量無辺界に通達す、故に是れを無礙と名づく。是れ如量智の相なり。 〔仏性論3〕
真如に縁ずる故に是れ無分別なり。余境に縁ずる故に後得智に摂む。其の体是れ一にして用に随って二に分かつ。俗に了することは真を証するに由るが故に説いて後得と為す。 〔成唯識論10〕 前の真の見道をば根本智に摂む。後の相の見道をば後得智に摂む。 〔〃 9〕