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をそれぞれ執着することに分類して、欲取・見取・[[かいごん|戒禁]]取・我語取の'''四取'''とする。 | をそれぞれ執着することに分類して、欲取・見取・[[かいごん|戒禁]]取・我語取の'''四取'''とする。 |
2007年10月16日 (火) 01:40時点における版
取
upaadaana (skt.)
さまざまな欲望・見解を求めて止まず、取って放さないこと。煩悩の異名として用いられる。
五取蘊の「取」は、われわれの行為の肉体的・精神的活動の中にはすでに煩悩が含まれているという意味である。
十二因縁の取
十二因縁の第九支では、欲望(渇愛)を取って放さないという意味で「取」とされる。これを、
- 貪瞋癡などの煩悩
- 誤った見解
- 誤った生活信条
- 我見
をそれぞれ執着することに分類して、欲取・見取・戒禁取・我語取の四取とする。