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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(択滅)
(択滅)
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:択に由りて得る所滅す。名づけて択滅となす    〔[[じょうゆいしきろん|成唯識論]]述記 二末〕
 
:択に由りて得る所滅す。名づけて択滅となす    〔[[じょうゆいしきろん|成唯識論]]述記 二末〕
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:択いわく揀択、即ち慧の差別なり。各別して四聖諦を揀択する故なり。択力、所得の滅の名、択滅と為す。    〔[[くしゃろん|倶舎論]] 一〕

2010年8月26日 (木) 16:55時点における版

択滅

pratisaMkhyaa-nirodha (skt.)

 涅槃の別名。智慧によって煩悩を斷滅させることによって得られる寂静の状態のこと。

 「択」とは、鍛錬された判断力・理解力などの智慧のことで、それによって誤った状態や見解から解放されて得られる状態を「択滅」という。
 『倶舎論』では、三無為(asaMskRta)の一つとして択滅無為を挙げている。

択に由りて得る所滅す。名づけて択滅となす    〔成唯識論述記 二末〕
択いわく揀択、即ち慧の差別なり。各別して四聖諦を揀択する故なり。択力、所得の滅の名、択滅と為す。    〔倶舎論 一〕