「さんがいゆいいっしん」の版間の差分
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:また如来によって分別して演説されたこれら十二有支(じゅうにうし)であるところのもの、それらすべてもまた一心(eka-citta)に依るものである | :また如来によって分別して演説されたこれら十二有支(じゅうにうし)であるところのもの、それらすべてもまた一心(eka-citta)に依るものである | ||
とある。 | とある。 |
2016年11月25日 (金) 23:28時点における最新版
三界唯一心
この句は『華厳経』(十地品)の第六現前地の経文、特に八十華厳の「三界所有(さんがいしょう)、唯是一心(ゆいぜいっしん)」に由来するもので、「心外無別法(しんげむべっぽう)」(心のほかに別のものはない)の句と対句をなして行われる。
三界(欲界・色界・無色界)の現象はすべて一心からのみ現れ出た影像(ようぞう)で、心によってのみ存在し、心を離れて別に外境(げきょう)(外界の対象)が存在するのではないという意味である。
サンスクリット原典には
- この三界に属するものはすなわち唯心(citta-mātra)である
- また如来によって分別して演説されたこれら十二有支(じゅうにうし)であるところのもの、それらすべてもまた一心(eka-citta)に依るものである
とある。