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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(パーリ語)
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 パーリ語大蔵経。南方上座部に伝承された三蔵で、パーリ語で書かれており、今日もスリランカ・タイ・ミャンマー・カンボジアなどで聖典としての権威を保持する。[[きょう|経蔵]](スッタ・ピタカ sutta-piṭaka)・[[りつ|律蔵]](ヴィナヤ・ピタカ vinaya-piṭaka)・[[ろん|論蔵]](アビダンマ・ピタカ abhidhamma-piṭaka)の[[さんぞう|三蔵]]からなり、その他に蔵外文献として註釈(アッタカター aṭṭhakathā)・史伝などの諸書を含む。<br>
 
 パーリ語大蔵経。南方上座部に伝承された三蔵で、パーリ語で書かれており、今日もスリランカ・タイ・ミャンマー・カンボジアなどで聖典としての権威を保持する。[[きょう|経蔵]](スッタ・ピタカ sutta-piṭaka)・[[りつ|律蔵]](ヴィナヤ・ピタカ vinaya-piṭaka)・[[ろん|論蔵]](アビダンマ・ピタカ abhidhamma-piṭaka)の[[さんぞう|三蔵]]からなり、その他に蔵外文献として註釈(アッタカター aṭṭhakathā)・史伝などの諸書を含む。<br>

2017年4月30日 (日) 09:49時点における版

パーリ語

pāli (P)

 パーリ語大蔵経。南方上座部に伝承された三蔵で、パーリ語で書かれており、今日もスリランカ・タイ・ミャンマー・カンボジアなどで聖典としての権威を保持する。経蔵(スッタ・ピタカ sutta-piṭaka)・律蔵(ヴィナヤ・ピタカ vinaya-piṭaka)・論蔵(アビダンマ・ピタカ abhidhamma-piṭaka)の三蔵からなり、その他に蔵外文献として註釈(アッタカター aṭṭhakathā)・史伝などの諸書を含む。
 経蔵は5部よりなり、律蔵は経分別・犍度部・付録を収め、論蔵は7論より成る。

 刊本としてはセイロン文字・ビルマ文字・タイ文字・デーヴァナーガリー文字による表記のものがある。また三蔵のすべてと蔵外文献の多くのローマ字による校訂本がロンドンのパーリ聖典協会 Pali Text Society より組織的に刊行されており、現在もその事業は続行されている。わが国ではパーリ語三蔵のすべてが南伝大蔵経全65巻70冊として和訳されている(1935-41)。
また完訳ではないが英訳・ドイツ語訳・フランス語訳も多数行われている。