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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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 二身説がさらに発達して4,5世紀頃から弥勒・無著らによって創設された唯識学派を中心にして、三身説が説かれるようになった。<br>
 
 二身説がさらに発達して4,5世紀頃から弥勒・無著らによって創設された唯識学派を中心にして、三身説が説かれるようになった。<br>
 
 三身には種々の呼称があるが、一般には、<br>
 
 三身には種々の呼称があるが、一般には、<br>
(1) 法身(dharma-kāya)<br>
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(1) [[ほっしん|法身]](dharma-kāya)<br>
(2) 報身(vipāka-kāya? saṃbhoga-kāya?)<br>
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(2) [[ほうじん|報身]](vipāka-kāya? saṃbhoga-kāya?)<br>
(3)応身(nirmāṇa-kāya)<br>
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(3) [[おうじん|応身]](nirmāṇa-kāya)<br>
と称することが多く、唯識学派では、①自性身(svābhavika-kāya)、②受用身(sāṃbhogika-kāya)、③変化身(nairmāṇika-kāya)と称している。
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と称することが多い。
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 唯識学派では、<br>
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① [[じしょう|自性]]身(svābhavika-kāya)<br>
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② [[じゅゆう|受用]]身(sāṃbhogika-kāya)<br>
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③ [[へんげ|変化]]身(nairmāṇika-kāya)<br>
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と称している。

2017年5月9日 (火) 05:36時点における最新版

二身説

 仏身説によって、仏陀観をまとめようとした初期の説である。

 二身は通常,、法身と色身であるが、前者は法性身・法性生身、後者は生身・父母生身など種々の呼び方がある。また二身を真身と化身と称することもある。
 二身のうち前者は、永遠なる法と一体であるところの仏陀、あるいは時間的空間的に無限であるところの超人的な仏陀を指し、後者は肉身をもってこの世に生まれた存在である釈尊、あるいは有限な人間存在として出現した仏陀を指す。

 二身説がさらに発達して4,5世紀頃から弥勒・無著らによって創設された唯識学派を中心にして、三身説が説かれるようになった。
 三身には種々の呼称があるが、一般には、
(1) 法身(dharma-kāya)
(2) 報身(vipāka-kāya? saṃbhoga-kāya?)
(3) 応身(nirmāṇa-kāya)
と称することが多い。

 唯識学派では、
自性身(svābhavika-kāya)
受用身(sāṃbhogika-kāya)
変化身(nairmāṇika-kāya)
と称している。