操作

「さんごう」の版間の差分

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2行目: 2行目:
 
 一切の業(ごう)(karman 行為)を、3種に類別したもの。
 
 一切の業(ごう)(karman 行為)を、3種に類別したもの。
  
 「[[しんごう|身業]]」(kaaya-karman 身体的行為)、「[[くごう|口業]]」(vaak-karman 言語表現)、「[[いごう|意業]]」(manas-karman 心意作用)の3種の行為をさす〔[[くしゃろん|倶舎論]]13(など)〕。ただし、類別の基準により「善業」「悪業」「[[むき|無記]]業」をさす場合〔'''倶舎論'''(17)〕、「福業」「非福業」「不動業」をさす場合〔'''倶舎論'''(15)〕等々、多義がある。
+
 「[[しんごう|身業]]」(kāya-karman 身体的行為)、「[[くごう|口業]]」(vāk-karman 言語表現)、「[[いごう|意業]]」(manas-karman 心意作用)の3種の行為をさす〔[[くしゃろん|倶舎論]]13(など)〕。ただし、類別の基準により「善業」「悪業」「[[むき|無記]]業」をさす場合〔'''倶舎論'''(17)〕、「福業」「非福業」「不動業」をさす場合〔'''倶舎論'''(15)〕等々、多義がある。
:人間三業の過(とが)は、冥路に苦聚多し  〔[[じゅうじゅうしんろん|十住心論]](1)〕
+
 人間三業の過(とが)は、冥路に苦聚多し  〔[[じゅうじゅうしんろん|十住心論]](1)〕
  
:如説而修行といふは、身・口・意の三業を懺悔するなり  〔法華百座(3.12)〕
+
 如説而修行といふは、身・口・意の三業を懺悔するなり  〔法華百座(3.12)〕
  
:三業を静めてこの経を読誦候ふべし  〔太平記 20〕
+
 三業を静めてこの経を読誦候ふべし  〔太平記 20〕
 
----
 
----
 
=山号=
 
=山号=

2017年5月11日 (木) 01:55時点における版

三業

 一切の業(ごう)(karman 行為)を、3種に類別したもの。

 「身業」(kāya-karman 身体的行為)、「口業」(vāk-karman 言語表現)、「意業」(manas-karman 心意作用)の3種の行為をさす〔倶舎論13(など)〕。ただし、類別の基準により「善業」「悪業」「無記業」をさす場合〔倶舎論(17)〕、「福業」「非福業」「不動業」をさす場合〔倶舎論(15)〕等々、多義がある。

 人間三業の過(とが)は、冥路に苦聚多し  〔十住心論(1)〕
 如説而修行といふは、身・口・意の三業を懺悔するなり  〔法華百座(3.12)〕
 三業を静めてこの経を読誦候ふべし  〔太平記 20〕

山号

 寺院を修飾する語のひとつ。「○○山」という山の名を付けて、その寺院のポリシーを示すもの。

 おそらく寺院が元来山中に建てられたことから、山の名を付けたものだと考えられる。一般には、仏教に何らかの縁のある名前をつけており、実在の山の名を付けることは少ない。