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アビダルマ([[あびだつま|阿毘達磨]])、初期の大乗論書では、[[げどう|外道]]の有我説の代表として批判の対象とされた。同学派でもやや非正統に属する概説書が、[[げんじょう|玄奘]]によって『勝宗十句義論』と題されて漢訳され、江戸時代の学僧たちによって注釈的研究がなされた。 | アビダルマ([[あびだつま|阿毘達磨]])、初期の大乗論書では、[[げどう|外道]]の有我説の代表として批判の対象とされた。同学派でもやや非正統に属する概説書が、[[げんじょう|玄奘]]によって『勝宗十句義論』と題されて漢訳され、江戸時代の学僧たちによって注釈的研究がなされた。 |
2017年8月9日 (水) 10:20時点における最新版
ヴァイシェーシカ
Vaiśeṣika वैशेषिक (S)
カナーダ(Kaṇāda、(前)150-50(頃))とかウルーカ(Ulūka)などと呼ばれる聖仙を開祖とするバラモン教(婆羅門教)の一学派。「勝論」と漢訳され、「かつろん」と呼び慣わされている。
アビダルマ(阿毘達磨)、初期の大乗論書では、外道の有我説の代表として批判の対象とされた。同学派でもやや非正統に属する概説書が、玄奘によって『勝宗十句義論』と題されて漢訳され、江戸時代の学僧たちによって注釈的研究がなされた。