操作

「ろうし」の版間の差分

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(新しいページ: '=老= ジャラー(jaraa)の訳。  唯識では24不相応行法(ふそうおうぎょうほう)の一つとして、色心の諸法が相続変異す...')
 
 
1行目: 1行目:
 +
=老死=
 +
<big>jarā-maraṇa</big> (S)
 +
 +
 老いることと死ぬこと。この二つを一つにして[[じゅうにえんぎ|十二縁起]]のなかの第12番目の契機とする。<br>
 +
 〈有部〉の三世両重の因果説によれば、来世において生を受けてから受の位に至るまでの段階をいう。〈唯識〉の二世一重の因果説によれば、過去の原因によって結果する現在の老と死、あるいは現在の原因によって結果する未来の老と死をいう。
 +
 
=老=
 
=老=
ジャラー(jaraa)の訳。
+
ジャラー(jarā)の訳。
  
 [[ゆいしき|唯識]]では24不相応行法(ふそうおうぎょうほう)の一つとして、色心の諸法が相続変異することを老といい、生(しょう)・老・住・無常を四相という。即ち[[せついっさいうぶ|有部]]の異相にあたる。
+
 [[ゆいしき|唯識]]では24不相応行法(ふそうおうぎょうほう)の一つとして、色心の諸法が相続変異することを'''老'''といい、生(しょう)・老・住・無常を四相という。即ち[[せついっさいうぶ|有部]]の異相にあたる。
  
 [[じゅうにえんぎ|十二縁起]]の第12支は老死であり、また生苦・老苦・病苦・死苦を四苦という。
+
 [[じゅうにえんぎ|十二縁起]]の第12支は老死であり、また生苦・老苦・病苦・死苦を'''四苦'''という。

2018年7月23日 (月) 12:43時点における最新版

老死

jarā-maraṇa (S)

 老いることと死ぬこと。この二つを一つにして十二縁起のなかの第12番目の契機とする。
 〈有部〉の三世両重の因果説によれば、来世において生を受けてから受の位に至るまでの段階をいう。〈唯識〉の二世一重の因果説によれば、過去の原因によって結果する現在の老と死、あるいは現在の原因によって結果する未来の老と死をいう。

ジャラー(jarā)の訳。

 唯識では24不相応行法(ふそうおうぎょうほう)の一つとして、色心の諸法が相続変異することをといい、生(しょう)・老・住・無常を四相という。即ち有部の異相にあたる。

 十二縁起の第12支は老死であり、また生苦・老苦・病苦・死苦を四苦という。