ろくはらみつ
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
六波羅蜜
「ろっぱらみつ」とも読む。
大乗仏教で菩薩が修めなくてはならない六種の実践徳目のことで、「六度(ろくど)」とも呼ばれる。
- 檀波羅蜜 檀は檀那(daana)の略で、布施と訳す。財施、無畏施、法施の行。
- 戒波羅蜜 尸羅(ziila)は戒と訳す。戒行のこと。
- 忍辱波羅蜜 苦難に耐え忍ぶこと。
- 精進波羅蜜 身心を精励して前後の五波羅蜜を進修すること。
- 禅定波羅蜜 真理を思惟して散乱の心を定止すること。四禅、八定、百八三昧など。
- 智慧波羅蜜 般若(prajJaa)と音写する。諸法に通達する智、断惑証理する慧。前五波羅蜜は、この智慧波羅蜜を得るための準備手段として必要とされる。
菩薩は、この六法を修して自利利他の大行を究竟して涅槃の彼岸に到る。