正定聚
niyata-samyaktva、必定聚とも言う。
「正性決定(しょうじょうけつじょう)」ともいい、まさしく悟りが決定している人またはその位を意味する。
浄土教では、必ず往生することに定まっている人びとのことをいう。親鸞は、
信心定まるとき往生また定まるなり 〔末灯鈔〕
といい、無量寿経に
即(すなわ)ち往生を得、不退転に住す
とある即得往生とはこの世(現生)において正定聚に住することである、と現生正定聚ということを強調する。
信心の定まらぬ人は、正定聚に住したまはずして、うかれたまひたる人なり 〔末灯鈔〕