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むしょうしょ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2023年12月26日 (火) 09:41時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版 (無所有處)

無所有處

ākiṃcanya-āyatana (S)、ākiñcañña-āyatana (P)

 いかなるものもそこに存在しない三昧の境地。無色界の4処のうちの第3。無色界の禅定のうち、第3に位すること。何も存在しないと観察すること。
集異門論6 T26-392b〕〔瑜伽論3 T30-292b〕〔倶舎論8〕〔異部宗輪論 T49-15c〕

 のちの仏教では、無所有処定は、四無色定の第三番目とされ、この境地に達するというのは、無色界の無所有処と呼ばれる場所(無色界であるから、本当は場所は特定できないことになっているが)に住することであると解釈される

 アーラーラ・カーラーマ仙人の手ほどきを受けたゴータマ・ブッダが、成道ののちにも愉しんでいた瞑想のうちの少なくともひとつは、まちがいなくアーラーラ・カーラーマ仙人直伝の無所有処の瞑想であったことは確かである。