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じゅうだいでし

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2007年9月14日 (金) 06:26時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版

十大弟子

(じゅうだいでし)とは、釈迦の10人の主要な弟子のこと。

(1)舎利弗 (しやりほつ)

パーリ語でサーリプッタ (saariputta、सारिपुत्त)。舎利子とも書く。智慧第一。『般若心経 』では仏の説法の相手として登場。

(2)摩訶目犍連 (まかもっけんれん)

パーリ語でマハーモッガラーナ (mahaamoggallaana、महामोग्गळान)。一般に目連と呼ばれ、神通第一。
舎利弗とともに懐疑論者サンジャヤ・ベーラッティプッタの弟子であったが、ともに仏弟子となった。目連が餓鬼道に落ちた母を救うために行った供養が『盂蘭盆会 』(うらぼんえ)の起源になったといわれる。

(3)摩訶迦葉 (まかかしょう)

パーリ語でマハーカッサパ(mahaakassapa、महाकस्सप)。頭陀(ずだ) 第一。
釈迦の死後その教団を統率し、500 人の仲間とともに釈迦の教法を編集し(第一結集)、付法蔵 (教えの奥義を直伝すること) の第一祖となった。

(4)須菩提 (しゅぼだい)

サンスクリット語でスブーティ(subhuuti、सुभूति)。解空第一。空を説く大乗経典にしばしば登場する。

(5)富楼那弥多羅尼子 (ふるなみたらにし)

サンスクリット語でプールナマイトラーヤニープトラ(puurNamaitraayaniiputra、पूर्णमैत्रायनीपुत्र)。説法第一。「富楼那」とは別人か?

(6)摩訶迦旃延 (まかかせんねん)

パーリ語でマハーカッチャーナ(mahaakaccaana、महाकच्चान)。論議第一。
辺地では5人の師しかいなくても授戒する許可を仏から得た。

(7)阿那律 (あなりつ)

サンスクリット語でアニルッダ(aniruddha、अनिरुद्ध)。天眼第一。
釈迦の従兄弟で阿難とともに出家した。仏の前で居眠りして叱責をうけ、眠らぬ誓いをたて、視力を失ったがそのためかえって真理を見る眼をえた。

(8)優波離 (うぱり)

サンスクリット語でウパーリ(upaali、उपालि)。持律第一。
もと理髪師で、階級制度を否定する釈迦により、出家した順序にしたがって、貴族出身の比丘の兄弟子とされた。第一結集においては、彼の記憶に基づいて戒律が編纂された。

(9)羅睺羅 (らごら)

サンスクリット語でラーフラ(raahula、राहुल)。羅云とも書かれる。密行第一。
釈迦の息子。釈迦の帰郷に際し出家して最初の沙弥(少年僧) となる。

(10)阿難 (あなん)

サンスクリット語でアーナンダ(aananda、आनन्द)。多聞第一。
釈迦の従兄弟。出家して以来、釈迦が死ぬまで25年間、釈迦の世話をした。第一結集のとき、彼の記憶に基づいて経が編纂された。