こうちょうぜつそう
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広長舌相
prabhūta-tanu-jihva (S)、ljaga śin tu riń shiń srab pa (T)
大舌相ともいう。大きな舌。仏の三十二相の一つ。仏の舌が長くて、のばせば髪のきわ、または耳に達すると民衆が信じていたすがた。仏の舌は面上を覆って髪の生えぎわに至るという。仏教以前に、すぐれたバラモンもこのようなすがたをもっていると信じられていた。
後代の仏教徒は仏の舌は大きくて細い、つまり細長いと解していた。しかし漢訳者は「広長舌相」と訳したから、舌が広く長いと解していたのであろう。これは虚妄のないことを表わす一つの特質であるとされた。
cf. Sutta-nipāta 1022、阿弥陀経 T12-347b、大毘婆沙論177 T27-888c、薬王品得意抄342。