差別のないこと。釈尊は階級的差別を否定して四姓平等を説き、また諸経論には、仏法僧の三宝や心・仏・衆生の三法などがその本質において差別のないことを説いて平等とし、あるいは本体界の相貌を顕して空平等、真如平等などという。 また仏を平等覚、自性法身を平等法身、一乗の法のみがあると示す仏の智慧を平等の大慧、あまねくすべてに差別のない愛を平等の大悲、すべてのものが平等である真理をさとり、差別の見解を起こさない心を平等心などという。