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しったん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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悉曇

サンスクリットを表すための書体の一つ。サンスクリット語の「シッダム」の音写。
古代インドではブラーフミー文字とカローシュティー文字の2種があり、前者が仏教の伝播に伴って、中国・日本に伝えられたものが悉曇である。

インドでは10世紀ごろ成立したデーバナーガリー文字により、悉曇は使われなくなり、今日では伝わっていない。
中国・日本では主要な仏典が8世紀から9世紀に伝えられたので、当時インドの文字の代表であった悉曇が、仏典翻訳その他の必要から研究された。

密教が盛んになって、それぞれの文字に象徴的な意味がこめられ、仏陀、菩薩などを象徴する種字(しゅじ)となった。今日でも、墓標、卒塔婆(そとば)、五輪塔、護符などに用いられている。

現存の最も古い悉曇字体は法隆寺貝葉に残っている。