わじょう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
和上 (わじょう)は、和尚(おしょう)、和闍(わじゃ)と同様に、サンスクリット語「upaadhyaaya」の音写ごである。
もとの意味は、出家受戒(じゅかい)した僧が、日常親しく教えを受ける教師のことである。『十誦律 』では、受戒の師を指している。日本では,天平宝字2(758年)、戒師として渡来した鑑真(がんじん)に対して「大和尚」の官位が授与された。
その後、広く高僧の尊称として使われ、さらに住職以上の僧侶を呼ぶ呼びかけの言葉となった。
宗派により書き方・読み方が異なる。
- 和上(わじょう) 律宗・浄土真宗(司教に対してのみ)
- 和尚(わじょう) 法相宗(ほっそうしゅう)・真言宗など
- 和尚(かしょう) 華厳宗(けごんしゅう)・天台宗など
- 和尚(おしょう) 禅宗・浄土宗など