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えど

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2006年5月14日 (日) 20:37時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版

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穢土

 浄土に対して、凡夫が所居する娑婆世界を言う。


「来迎」といふは、「来」は浄土へきたらしむといふ、これすなはち若不生者のちかひをあらはす御のりなり。穢土をすてて真実報土にきたらしむとなり、すなはち他力をあらはす御ことなり。   〔唯信鈔文意 p.702〕
答へていはく、土につき機につきて退・不退を論ぜんときは、まことに穢土の凡夫、不退にかなふといふことあるべからず。浄土は不退なり、穢土は有退なり。菩薩の位において不退を論ず、凡夫はみな退位なり。しかるに薄地底下の凡夫なれども、弥陀の名号をたもちて金剛の信心をおこせば、よこさまに三界流転の報をはなるるゆゑに、その義、不退を得るにあたれるなり。これすなはち菩薩の位において論ずるところの位・行・念の三不退等にはあらず。いまいふところの不退といふは、これ心不退なり。     〔真要鈔 p.971〕