えど
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
穢土
- 「来迎」といふは、「来」は浄土へきたらしむといふ、これすなはち若不生者のちかひをあらはす御のりなり。穢土をすてて真実報土にきたらしむとなり、すなはち他力をあらはす御ことなり。 〔唯信鈔文意 p.702〕
- 答へていはく、土につき機につきて退・不退を論ぜんときは、まことに穢土の凡夫、不退にかなふといふことあるべからず。浄土は不退なり、穢土は有退なり。菩薩の位において不退を論ず、凡夫はみな退位なり。しかるに薄地底下の凡夫なれども、弥陀の名号をたもちて金剛の信心をおこせば、よこさまに三界流転の報をはなるるゆゑに、その義、不退を得るにあたれるなり。これすなはち菩薩の位において論ずるところの位・行・念の三不退等にはあらず。いまいふところの不退といふは、これ心不退なり。 〔真要鈔 p.971〕