『中論』第二十四「観四諦品」の第十八偈に
と説く。ここに因縁によって成立した法は、空であり、仮名であり、これが中道の義であると説いている。この空・仮・中を智顗は「三諦」と呼んだ。すべてが縁起の現われであるので「三諦円融」という。