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しょうき

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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性起

 悟った仏果の立場から現象を説く華厳宗の教義。あらゆる現象はその真実の本性に順って顕れ、人々の性質能力に応じてそのはたらきを起こすことを言う。

 智儼は悟りの本体が衆生の心中に本来的に現在すると解する。
 法蔵は不変の仏の本性から教化のはたらきを現わすこと、真理そのものがはたらきを起こすことの2つの意味を出すが、ものみな固有の自性がなく縁に随って起る点からは縁起であるが、自性のないものに本来具えた真実のはたらきからは性起とする。

 天台宗性具説は仏界のさとりも他の世界の迷いと同列に見るのに対して、唯一の理の本性を中心に万象の縁起を説き、迷いの世界を仏の世界に引き上げて説こうとするものである。