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きしんろんしょ

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起信論疏

『大乗起信論疏』2巻。(大正蔵 vol.44)

 新羅の元暁(617-86)の著。成立年不詳。真諦訳の大乗起信論に対する註釈書。

 本書の特徴は、当時まだ紹介されたばかりであった新訳の諸経論を海東の地においていちはやく取り入れて斬新な解釈を施していることであり、本書の分科と語句の解釈は法蔵の義記に多大な影響を与えた。浄影寺慧遠の義疏、法蔵の義記と本書とを合わせて起信の三疏と称し、起信論研究には欠くことのできない註釈とされている。なお元暁には、本書の他に『大乗起信論別記』2巻があるが、本書の処々にその引用を見ることができることなどから本書成立以前の草稿であると考えられている。