ようかん
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永観
「ようかん」。長元6 - 天永2〈1033-1111〉
平安時代の学僧。「えいかん」とも通称する。文章博士源国経の息子。石清水別当元命の養子になり、東山禅林寺深観に師事して密教を学んだ。
のち東大寺に入り法相・華厳を修め、やがて山城光明山に篭って三論を講じ念仏した。推されて東大寺に戻り権律師となり、康和2年〈1100〉別当に補せられて経営に功があったが、名利をいとい光明山に蟄居した。
その後、禅林寺に帰り、口称日課念仏にはげむかたわら、往生講を創始し、或いは迎講を設けて民間の浄土布教につとめ、温室を設けて悲田に意をそそいだ。日課念仏六万遍といい、その浄土思想は彼の著、『往生拾因』1巻(浄全15)によって窺われるが、南都三論系の浄土教家として、また源信と源空の中間にあって、わが国浄土教発展の上に重要な位置を占める。
浄土宗八祖の一人。
著書
- 往生拾因1巻(浄全15)
- 順次往生講式1巻
- 阿弥陀経要記(未伝)
<参考>
- 拾遺往生伝下
- 東大寺要録5
- 発心集3
- 本朝高僧伝2