さんごう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
三業
一切の業(ごう)(karman 行為)を、3種に類別したもの。
「身業」(kāya-karman 身体的行為)、「口業」(vāk-karman 言語表現)、「意業」(manas-karman 心意作用)の3種の行為をさす〔倶舎論13(など)〕。ただし、類別の基準により「善業」「悪業」「無記業」をさす場合〔倶舎論(17)〕、「福業」「非福業」「不動業」をさす場合〔倶舎論(15)〕等々、多義がある。
- 人間三業の過(とが)は、冥路に苦聚多し 〔十住心論(1)〕
- 如説而修行といふは、身・口・意の三業を懺悔するなり 〔法華百座(3.12)〕
- 三業を静めてこの経を読誦候ふべし 〔太平記 20〕
山号
寺院を修飾する語のひとつ。「○○山」という山の名を付けて、その寺院のポリシーを示すもの。
おそらく寺院が元来山中に建てられたことから、山の名を付けたものだと考えられる。一般には、仏教に何らかの縁のある名前をつけており、実在の山の名を付けることは少ない。