応離功用無顛倒智ともいう。ただ識しか存在せず外界にはものは存在しないという唯識無境の理をさとるための4つの智の一つ。 功用すなわち修行することなしに誤りがなくなることができるという過失におちいることになると智ること。もしも認識の対象が認識される如くに実在するならば、凡夫といえども真実を認識していることになり、努力精進することなしに自然に解脱していることになるからである。