心不相応行
citta-viprayuktaka-saṃskāra ; viprayuktaka ; viprayuktās saṃskārāḥ (S)
citta-vippayutta-dhamma (P)
心不相応とは、特に心と相伴う関係にあるのではないもの。それは物でも心でもなくて、それらの間の関係とか力、また概念というような特殊なものを意味する。
非心非物の原理で行蘊に摂せられる。『法蘊足論』では16を数え、後に『倶舎論』で14種とした。
- パーリの「citta-vippayutta-dhamma」という語は、パーリ7論にも出てくるが、概念的には説一切有部のアビダルマにおいて確立されたとみられる。