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うけん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

有見

sanidarśanaṃ (S)

 有に執着する邪見。又、常見ともいう。

 二種の見あり。有見と無見なり。    〔智度論7〕
 邪見の稠林もしは有もしは空等に入りて、此の諸見を依止して六十二を具足す。    〔法華経方便品〕
 智度論に云く。愛多き者は有に着するが故に有見を起こし、見多き者は無に着するが故に無見を起こす。又云う。四見多き者は有に着し、邪見多き者は無に着す也。    〔法華経義疏4〕
 若し有とは我の後身を執して有と為す。常見なり。若し無とは我の後身に執して無と為す。断見なり。    〔法華玄賛4〕

 十八界に就て有見無見を分別するに。唯色界の一は有見、他は皆無見なり。顯色形色の二は在彼在此の差別不同なるに由て能く彼此の言説を示現す、言説を見と名く、彼の言説を有するが故に有見と名く。又見は眼、根色を観照するが故に見て名く、色眼見を有すれば有見と名く。〔倶舎論2〕