空無辺処(ākāśa-ānantya-āyatana)というのは、無量空処とも訳され、物質的存在がまったくない、ただ場としてのみの空間の無限性をさとる修行の境地である。 欲界や色界における一切の物質的な形態を離れて、すべての作意のない、無辺の空を、観ずる場所もしくは禅定の境地を指す。 よって、空無辺処定はそのような境地になる、もしくはなった三昧行を言う。
四無色定の一つ。