四神足
catur-ṛddhipādāḥ (S),cattāro iddhipādā (P)
4つの自在力を得る根拠。超自然の神通力を得るための4種の基。さとりを得るための実践修行法の一つ。
- 欲神通 すぐれた瞑想を得ようと願うこと。
- 勤神通 すぐれた瞑想を得ようと努力すること。
- 心神通 心をおさめてすぐれた瞑想を得ようとすること。
- 観神通 智慧をもって思惟観察してすぐれた瞑想を得ること。
「神」とは神通のこと。妙用のはかりがたいことを「神」という。「足」とは因(よりどころ)のこと、すなわち「神足」をさす。神通を起こす因であるから神足と名づける。
また、欲三摩地断行成就神足・勤三摩地断行成就神足・心三摩地断行成就神足・観三摩地断行成就神足ともいう。四如意足に同じ。〔瑜伽師地論3,T30-292a、有部律雑事2,T24-211b、長阿含経,T1-15b、般泥洹経1,T1-181a〕