アーリヤデーヴァ、Āryadeva आर्यदॆव (skt.) 2-3世紀のインドの仏教僧。
龍樹とともに中観派の祖師と仰がれている。 セイロン島に王子として生まれ、王位継承権を捨てて、南インドに渡って龍樹の弟子となった。もしくは、南インドのバラモンであった、という二つの伝説があるが、どちらとも判別しない。
菩薩思想および空思想など大乗的思想を説いた。同時に厳しくサーンキヤ学派やヴァイシェーシカ学派などに対する他学派を批判し、仏教とその他の学派の考え方の違いを明確にした。