〈唯識〉はすべての存在はただ識が変化したものという見解をとり、「変化したもの」を所変、「変化せしめるもの」すなわち識を能変といい、そのような識を異熟識と思量識と了別境識との3つに分ける。このなか、最初の異熟識である阿頼耶識を初能変とよぶ。〔『成唯識論』2、T31-7c以下〕