とうるか
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等流果
niṣyanda-phala (S)
五つの果(異熟果・等流果・離繋果・士用果・増上果)五果の一つ。
因と等しく同じ種類のものとして生じた果・たとえば善因から善果、悪因から悪果、無記(善でも悪でもない)因から無記果が生じる場合の果をいう。六因のなかの同類因あるいは遍行因によってもたらされる果のこと。
等流果者、謂、自地中、後等、若増、諸相似法。〔『倶舎論』17、T29-91a〕
習不善故、楽住不善、不善法増、修習善故、楽住善法、善法増長、或似先業後果随転、是名等流果。〔『瑜伽師地論』38、T30-502b〕
果有五種。(中略)二者等流。謂、修善等所引同類、或似先業後果随転。〔『成唯識論』8,T31-42a~b〕