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ゆいまえ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

維摩会

興福寺で行われた法会のこと。

 藤原鎌足(ふじわらのかまたり)[614-669]は、『維摩経(問疾品)』の読誦によって病が癒えたので、その子の不比等(ふひと)[659-720]も維摩経を重んじるようになり、興福寺を建立して維摩経を講讃する法会を始めた。この法会を「維摩会」と呼称する。
 後に鎌足の忌日10月16日に合わせて、10月10日より7日間開催することに定まり、801年(延暦20)勅命によって永く興福寺において行うことが定められ、明治維新まで存続した。その講堂のことを維摩堂という。

 宮中大極殿の御斎会薬師寺最勝会と共に南京三大会の一つであり、平安時代のもっとも権威ある法会であった。

山階寺(興福寺)にして維摩会を行ふ。此れは大織冠内大臣の御忌日なり    〔今昔(12,3)〕