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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(サーンキヤ)
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 カピラ(kapila、(前)350-250(頃))という名の聖仙を開祖とする[[バラモン]]教(婆羅門教)の一学派で、「[[すろん|数論]]」と漢訳される。
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 カピラ(Kapila、(前)350-250(頃))という名の聖仙を開祖とする[[バラモン]]教(婆羅門教)の一学派で、「[[すろん|数論]]」と漢訳される。
  
 現存する最古の典籍は、イーシヴァラクリシュナ(Īśvarakṛṣṇa、4世紀)の『サーンキヤ・カーリカー』(数論頌)で、とくにその[[てんぺん|転変]]説(開展説)が、仏教の[[えんぎ|縁起]]説に対する[[げどう|外道]]の代表的邪説とされた。
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 現存する最古の典籍は、イーシュヴァラクリシュナ(Īśvarakṛṣṇa、4世紀)の『サーンキヤ・カーリカー』(数論頌)で、とくにその[[てんぺん|転変]]説(開展説)が、仏教の[[えんぎ|縁起]]説に対する[[げどう|外道]]の代表的邪説とされた。
  
 
 『数論頌』は、その注釈とともに[[しんだい|真諦]]によって『[[きんしちじゅうろん|金七十論]]』と題されて漢訳され、江戸時代に盛んに研究された。
 
 『数論頌』は、その注釈とともに[[しんだい|真諦]]によって『[[きんしちじゅうろん|金七十論]]』と題されて漢訳され、江戸時代に盛んに研究された。

2020年8月7日 (金) 08:40時点における最新版

サーンキヤ

sāṃkhya साँख्य (S)

 カピラ(Kapila、(前)350-250(頃))という名の聖仙を開祖とするバラモン教(婆羅門教)の一学派で、「数論」と漢訳される。

 現存する最古の典籍は、イーシュヴァラクリシュナ(Īśvarakṛṣṇa、4世紀)の『サーンキヤ・カーリカー』(数論頌)で、とくにその転変説(開展説)が、仏教の縁起説に対する外道の代表的邪説とされた。

 『数論頌』は、その注釈とともに真諦によって『金七十論』と題されて漢訳され、江戸時代に盛んに研究された。