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:比丘は、名づけて乞士(こっし)とする。上には如来より法を乞い、これによって精神を練る。下には俗人の中に就いて食を乞い、これによって身を資する。よって乞士と名づけるのである。世間の乞人はただ衣食を乞い、法を乞わないので、比丘とは名づけないのである。 〔嘉祥法華義疏〕 1 | :比丘は、名づけて乞士(こっし)とする。上には如来より法を乞い、これによって精神を練る。下には俗人の中に就いて食を乞い、これによって身を資する。よって乞士と名づけるのである。世間の乞人はただ衣食を乞い、法を乞わないので、比丘とは名づけないのである。 〔嘉祥法華義疏〕 1 |
2024年3月23日 (土) 13:33時点における版
比丘
サンスクリットの bhikṣu भिक्षु の音写。苾芻、煏芻などとも音写する。
出家して具足戒を受けた者をこう呼ぶ。男を比丘といい、女を比丘尼(bikṣuṇī)という。
バラモンの遍歴修行者を「bikṣu」と呼ぶことがあったが、仏教が起こった頃には、すでに托鉢をする修行者を、このように呼んだ。
- 比丘は、名づけて乞士(こっし)とする。上には如来より法を乞い、これによって精神を練る。下には俗人の中に就いて食を乞い、これによって身を資する。よって乞士と名づけるのである。世間の乞人はただ衣食を乞い、法を乞わないので、比丘とは名づけないのである。 〔嘉祥法華義疏〕 1