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[[だいじょうぶっきょう|大乗仏教]]でも、諸仏を象徴した[[しゅじ|種子]]と呼ばれる[[しったん|悉曇]]文字や、仏に対する讃歌や祈りを象徴的に表現した短い言葉をさし、[[しんごん|真言]]と漢訳される。<br>密教では真言を念じて心を統一する'''真言[[だらに|陀羅尼]]'''(しんごんだらに)が重要視された。 | [[だいじょうぶっきょう|大乗仏教]]でも、諸仏を象徴した[[しゅじ|種子]]と呼ばれる[[しったん|悉曇]]文字や、仏に対する讃歌や祈りを象徴的に表現した短い言葉をさし、[[しんごん|真言]]と漢訳される。<br>密教では真言を念じて心を統一する'''真言[[だらに|陀羅尼]]'''(しんごんだらに)が重要視された。 |
2004年3月28日 (日) 21:37時点における版
マントラ (mantra मन्त्र)
これはサンスクリット語で、本来的には「文字」「言葉」を意味する。
宗教的には讃歌、祭詞、呪文などを指す。インドではベーダ聖典、またはその本文であるサンヒターのことをいう。またタントラ教ではシャクティ崇拝の儀礼の際に用いられる祈祷の定型句、ヨーガ学派では音声による修行法を意味する。
大乗仏教でも、諸仏を象徴した種子と呼ばれる悉曇文字や、仏に対する讃歌や祈りを象徴的に表現した短い言葉をさし、真言と漢訳される。
密教では真言を念じて心を統一する真言陀羅尼(しんごんだらに)が重要視された。